魔族(3)

 突然現れあたしの術を打消した漆黒のマントの青年は呆然とするあたし達、
でもこの状況を考えれば、妖魔?でもその姿はは人間そのもの、
 確かに人に憑依する妖魔もいるが、それとも違う
彼の正体が全く掴めない事もあってあたしも恵梨さんも迂闊に動けないでいた。
 いや、それよりも彼から受ける威圧感に動く事が出来ないでいる。

一瞬の事だった、
青年は手刀の一撃で妖魔の胸板を貫抜く、イキナリの事でなにが起こったのかあたしは理解出来ないでいた。
それに追い討ちを掛けるように彼は妖魔の体内から赤く光る玉のような物を抉り出す。

あまりに衝撃的な出来事にあたし達は更に言葉を失う・・・・・・

しかしこの出来事に動揺したのはあたし達だけではないようだ、胸を貫かれた妖魔も驚愕の表情を浮かべていた

 
 

恵梨「な、何??味方・・・・なの?。」

麗奈「判りません・・・・・」

沙希「でも・・あの人からは妖魔よりも強い魔力を感じるですー・・・・・」

麗奈「やっぱり・・・・」

流石は沙希ちゃんの感覚と言った所か、あたしには何となくしか感じる事が出来ない彼の魔力を感じ取るとは、
しかし感じ取れないのは無理も無い妖魔の血の滴る赤き玉を見つめる彼にはあたし達の事等興味がないのだ。

恵梨「魔力って・・・事は妖魔?・・それじゃ何?仲間割れ?。」

判らない?それにあの玉は何なのだろう・・・

???「女を斬る趣味は無い、立ち去れ。」

麗奈「!!!」

恵梨「妖魔が喋った?!!。」

今まで妖魔が喋った前例が無かっただけにコレには流石に驚きを隠せなかった。
もっとも彼が妖魔だとすればだが、動揺するあたし達の前でもうひとつの変化が起こった
 胸板を貫かれた妖魔が咆哮を挙げた!、こちらはいつもの妖魔と同じように獣の咆哮にに酷似じたものだ

 その瞬間耳を劈くような轟音と共に何かが張り裂けるような感覚に襲われる。
この感覚は?!!

沙希「巨大妖魔獣の現れる感覚ですー」

???「なるほど・・下級とは言え魔族・・・・・・魔甲鬼か。」

麗奈「何??」

その瞬間更なる轟音と共に妖魔獣が姿を現す・・・・・いや、その姿は今までの物とは少し違っているように思える
妖魔獣の出現によって巻き起こった煙が晴れるとそこには黒マントの彼もそして妖魔の姿は無かった。

沙希「あれ!あそこですー!!あの妖魔が巨大妖魔獣に吸い込まれていくですー!!」

恵梨「ああああ!!もう!何が何だか判らにゃーい!!。」

麗奈「とにかく、今はカイザー達を!」