魔族(2)

 その妖魔は今までの妖魔とは明らかに違っていた、何が違っていたかと言うとその容姿である。
あたしの知る限り今までの妖魔と言えばどこか獣に近い感じだったのに対し目の前にいる妖魔はどちらかというと人間に近い容姿をしていた。
 まあ今までにも人間に憑依した妖魔は見てきたのだがそれとも少し違っていた。そしてその妖魔は確かに今までの妖魔よりも強かった

あたしの放つ術を軽々とかわされた。
 スピードもパワーも段違いっと言った所か

 退魔師のタイプによっては闘いツライ相手かもしれない、あたしのように術を使うタイプの退魔師は
強力な術を放つのに精神統一に時間が掛かる、それにこの妖魔に直撃させるには余程のタイミングを狙わなければ無理かもしれない、
 普通は小技で牽制して大技を打ち込むのだがコイツには小技は牽制にならない、
それでも何人もの退魔師がやられる程の妖魔とは思えない。

それに何よりあたしには、妖魔に平気で肉弾戦を挑む恵梨さんが付いている。

恵梨「おりゃ!半月蹴!!。」

恵梨さんはバク転の要領で身体を反らしその反動で蹴りを入れる、いわゆる「サマーソルトキック」が妖魔のアゴへとHITする、そして着地した瞬間に足払いを入れる。

これには流石に妖魔も体制が崩れる

 
 

麗奈「炎神!招来っ!!」

あたしは渾身の念を込め術を放った、このタイミングこの間合いならば、外しはしない。
 その上この術はそこそこレベルの高い術である、いくら今回の妖魔がいつもの妖魔よりも強いからといって
これを喰らえば、致命傷になるはず、

 そうコレを喰らっていれば・・・・・しかし、あたしの放った「炎神」は妖魔に直撃する寸前で四散した。
妖魔との間に割って入った青年によって