妖魔出現
 

恵梨さんが妖魔を素手でKOしたその直後、倒れていた妖魔の気が大きく弾けた、
その瞬間 ざわつき始めた。

この感覚は、信じられない事だが 周囲の低級妖魔達が集まって来ている。

こんな事今まで経験した事も無ければ聞いた事も無かった。
でも確実に妖気はこのビルに向かって集まってきていた、それだけは分かる。
嫌な予感が走る

麗奈「恵梨さん!今すぐここから離れましょう。!」

恵梨「えっ?何?」

麗奈「牙王!」

あたしは出したままの牙王を呼び寄せると、疑問を抱く恵梨さんの腕を取って牙王の背中に飛び乗る
走り出す牙王 、とにかくこのビルから出なくては、あたしの直感がそう告げている。

恵梨「麗奈ちゃんどうしたの?何があったの?」

麗奈「判りません、でも何かが起きようとしてます。!」

恵梨「何かって何?」

その瞬間凄まじい轟音が鳴り響いた。まるで何かが大きく弾けるような音だった。
次の瞬間大気が震えるような感覚と共にビル全体が揺れ出す、

天井が壁に大きなひびが走り今にも崩れ落ちそうになって行く。

麗奈「恵梨さんちょっと揺れます、しっかり掴まって下さい。!」

恵梨「えっ?」

麗奈「牙王!」

4階から3階の階段を下っていた牙王はあたしの命令で3階のフロアで窓ガラスに向かって突っ込む!

麗奈「恵梨さん!身を低くして!」
恵梨「えっ?、はいっ!」

そして牙王はガラスを突き破り外へと飛び出す。
牙王には飛行能力はないので、空に飛び出すなら宿禰を呼び出すべきなのだが今回はそんな暇は無いので荒業である。
 牙王はその強靭なバネと爪を駆使してビルとビルの壁を交互に蹴りながら地上へ降りる

遊園地の絶叫マシーンも顔負けのスリルである。
 流石にあたしも怖かった・・恵梨さんは歓喜の声を上げていたけど・・・・・

ビルが崩れ出す、その中から現れたのは・・・・・・・