綾瀬恵梨
 

智子「ああ、それだったら綾瀬恵梨じゃあない?」

麗奈「綾瀬恵梨さん?」

智子「そう、小柄でショートカットの目がクリっとした明るく元気な2年生の先輩でしょ。」
   「っていったら、もう綾瀬恵梨で決まりね。」

 あたしは今朝助けて貰った先輩に御礼が言いたかったんだけど、肝心の名前が判らなくて・・・
そこで友人の智ちゃん、本名「時丘智子」に聞いてみたんだけど・・あっさり即答された・・

麗奈「決まりって、智ちゃんその綾瀬恵梨先輩って知り合い?」

智子「知り合いとかじゃなくて有名人でしょ。」

麗奈「有名人??」

智子「ひょっとして麗奈、あんた知らないの?」
   「綾瀬恵梨って言ったら我が聖鈴学園、「恋人にしたい女子第1位」の綾瀬恵梨よ。」

麗奈「恋人にしたい女子?・・・そーなんだ・・」

智子「はあー・・・ホントにあんたってこの手の話にはどんくさいわね。」

麗奈「なによーそんな事ないもん!」

智子「っでその綾瀬恵梨がどうかしたの?」

麗奈「ん、まあ、色々とね」
   「それより、そんなに人気があるの?綾瀬先輩って?」

智子「そりゃーね。恋人にしたい女子、上半期、下半期連続ダントツ1位ってくらいだからね。」
   「うちのクラスの男子にもファンがいるわよ。」
   「しかも、今年のバレンタインで貰ったチョコが2桁いっただとか。」

麗奈「2桁って以外に少なくない?・・・・・・」
   「って智ちゃんバレンタインじゃなくてホワイトデーでしょ?」

智子「うんにゃ!バレンタインで良いの!何せ女の子から貰ったんだからね。」

麗奈「女の子にも人気あるんだ。」

智子「まーね、カッコいいからね、綾瀬恵梨って」

麗奈「確かにカッコいいよね・・・・」


智子「んん!?・・・まさか!麗奈あんた!」

麗奈「ええ!ちっ違うわよ!!」

 

 

 

 って事であたしはお昼休みに綾瀬恵梨先輩に今朝の御礼を言いに2年生の教室に階段を登ろうとした時

????「ちょっとどいて!!」

麗奈「えっ」

 
 

 っと声のする方を見上げると

恵梨「よっ!」

 綾瀬先輩?!

 階段の手すりを乗り越えながら飛び降りてくる、とっさに身をかわしたあたしの横を通り過ぎ着地!
しかも、全く無駄な動作のない軽やかな着地、 そしてまた下の階に向かって走り出そうとする。
 {あっ!}

麗奈「綾瀬先輩!!」

恵梨「えっ?!」

 あたしの声に一瞬躓きそうになるが・・・

恵梨「ごめん!今急いでるから、んん〜!!ちょっと待ってってね!」

 言うが早いか綾瀬先輩は下の階にむかってダッシュしていった・・・・・・・
その直後多くの生徒が階段を下りて来た。
 そっか、みんなお昼の購買のパンを買いに行くのか。じゃあ綾瀬先輩もそうか、じゃあしばらく待ってみるか

っと思ったその時物凄い勢いで人ごみの中をを縫うように駆け上がって来る女生徒が・・言うまでも無く

麗奈「綾瀬先輩」

恵梨「ぜーぜー、ごへん、ばった・・・・ぜーぜーはんの・・・・・ひょう・・・・・ぜーぜー」
   {ごめん待った?何か用?}

麗奈「・・・・・はっはは・・何もそんなに一生懸命戻ってこなくても・・はは・・」