痴漢電車

 結局、あの後炎の壁に邪魔されて近づけないあたしをよそに、あの蒼いロボットは夜の空へと消えて言った。
「グリファリアス」カイザーは昨日のロボットはドラグカイザー、グランクロスと並ぶ装甲神、大空の王「グリファリアス」だって、言っていた。
 あたし達が駆けつけた時には妖魔の姿は無かったから、グリファリアスが倒したんだろうけど・・・
っと言う事はあたしや、沙希ちゃんと同じような「戦巫女」が他にもいるって事よね。
 でもあの辺りには他に人はいなかったし・・・うーん

 
 

 考え事をしていたあたしのお尻に何かが当たった・・
人の手?、、っと言っても車内はぎゅうぎゅう詰めって程込んでないし・・
何よりその手ってあたしのスカートの中に入って来てるんですけど・・

「ええ・・これって・・痴漢」

 う〜朝からツイてないというか・・カンベンして欲しい・・
この手の痴漢なら「式神」をつかって相手の手をひねる事も出来るんだけど、
 右手はつり革、左手には鞄っと印を結ぶ事も出来ないし、触媒も取り出せないし・・・
くー考え事さえしてなければ・・・・
 でも幸い次の駅はもうすぐ、しかもあたしの前は扉、ここは一旦降りて隣の入口から乗り直すか・・
少しの辛抱・・・泣き寝入りっぽい所はちょっと嫌だけど・・仕方ないか・・でも気持ち悪い

 っと次の駅に着き目の前の扉が開いて、あたしが降りようとしたその時、
あたしの横を凄い勢いで人がホームへと投げ飛ばされる、多分あたしの後ろにいた痴漢だろうけど・・
 でもぎゅうぎゅう詰めじゃないけど、それなりに込んでた車内かな投げるってどうやって??誰が?

そして投げ飛ばされ、文句を言おうとする中年の痴漢男の前に

 
 

????「何?おじさん、朝っぱらから女の子のお尻触っておいて、何か文句ある訳?」

 痴漢中年の前に降り立ったのは、あたしより小柄で目のくりっとしたショートカットの女の子
でも着てる制服はあたしと同じ「聖鈴学園」の制服、しかもブレーザーの色からして2年生だ。

????「だいたい、いい年して朝からこんな事して恥ずかしくないの、」
      「女の子が何時も無抵抗だと思ったら大間違いだよ」

「おおお!!!」パチパチパチ

 辺りから歓声と拍手が飛ぶ、

????「え?あっ・・どーも、どーも」

 あっ照れてる。
そして彼女がこっちに振り返って満面の笑みとVサインを出してくる。そしてウインク!
 あたしも軽く頭を下げる・・・でも何か忘れてない?・・・・・っと思ったあたしの前で扉が閉まる!

そっか、今通学中だもんね・・

????「あああっ!!!!!」

 そうしてあたしの救世主たる先輩を取り残したまま電車は動き出す。

????「こらっ!あたしも乗るんだからっ!!」

 先輩がホームで叫んでる・・・でも電車は無常に走り去る・・・・
この電車逃すと遅刻ギリギリなんだよね・・・あたしを助けてくれただけにコレには罪悪感・・・
 後で御礼に行かないと・・・・